mayさんPROFILE
東京で働いたのち、13年ほど前に実家のある九州に引っ越し。愛犬と暮らしている。東京にいた頃の仕事を現在もリモートワークで継続中。センスの良い北欧インテリアのお部屋写真を投稿したInstagramが人気を集めている。
東京で働いたのち、13年ほど前に実家のある九州に引っ越し。愛犬と暮らしている。東京にいた頃の仕事を現在もリモートワークで継続中。センスの良い北欧インテリアのお部屋写真を投稿したInstagramが人気を集めている。
東京で仕事をしていたmayさんが実家のある九州に戻ってきたのは13年ほど前。「両親の様子をいつでも見に行ける場所に住みたかった」というのが理由だそう。
実家の近くで住まいを探し、決めたのはリビングの窓から海を見渡せる物件でした。
一人暮らしに3LDKは広すぎると思い、2LDKを選択。約14畳のLDKと6畳の寝室に加えて、もう1部屋は愛犬リラちゃんの遊び場になっているそう。
東京で勤めていた会社を辞めることなく、会社のサポートもあって現在も引き続きリモートワークで働いているというmayさん。けれど、自宅に仕事場を作ることはなく、おもにダイニングテーブルで仕事をしているそう。 「オンオフを切り替えたいので、終了時間を決めて、終わったら仕事道具はすべて見えないところに片づけるようにしています。きっちり休んだほうが効率いいですし、自分の時間は好きなことに使いたいですしね」
在宅の仕事であっても自分の暮らしのルールは守り、オンとオフの線引きをしっかりとする。すっきりと片づけられたダイニングテーブルからは、そんなmayさんのこだわりが伝わってきます。
この部屋に住みはじめた頃は特にインテリアへのこだわりは強くなかったそうですが、7年ほど前に「大人っぽい雰囲気にしたい」と思い、たまたまブログで見かけた北欧インテリアに興味を持ったというmayさん。
「北欧インテリアってシンプルだけどかわいい。木の家具の質感や形などが温もりを感じられて、ずっと見ていても飽きないんですよね」
mayさんはブログやショップのサイトで見かけた北欧インテリアのコーディネートを参考にしながら、少しずつ家具を集めはじめたそう。 「平日は仕事があるので一気に変えるのは難しかったため、3年くらいかけて少しずつお気に入りの家具をじっくりと探しました」
しかし、「ブログなどを見て『これいいな』と思ったインテリアがあっても、うちの間取りには合わないケースも多かった」とのことで、結局は誰かのマネをするのではなく、心惹かれた家具や雑貨を吟味して、時間をかけて自分にとって居心地のよい空間を作っていきました。
特に意識したのは、色の統一感。壁がすべて白かったこともあり、ナチュラルな木の色合いを活かしたコーディネートを意識したそうです。
「コーディネートは基本的に白、茶、グレーの3色でまとめて、引き締めカラーとして黒を取り入れています」
グレー系が多いファブリック類は大好きだという「ミナペルホネン」のアイテムなどを選んでいるそう。
気分転換をするため、クッションは季節ごとにデザインを変えいるのだとか。 「『ミナペルホネン』は1つ取り入れるだけでも空間がおしゃれになるのがいいですよね。北欧インテリアだけでなく、意外と和の空間にも合うんじゃないかなと思います」
雑貨や食器などは「scope」などのオンラインショップで購入することが多いそう。なかでもガラスの雑貨が好きとのことで、お部屋のあちこちにフラワーベースが置かれています。
「昔からお花を飾るのが好きなんです。犬の散歩に行ったときに草花を摘んだり、近所のショップで買った花を買ったりして、部屋に飾っています」
部屋にいくつか置かれているチェストなどの家具は、北欧家具を扱う「halta」や「こまものと北欧家具の店 Salut」などのショップで手に入れることが多いそう。
「家具は一生使い続けることを前提に、本当に気に入ったものだけを選ぶようにしています。上質な家具は置くだけで空間がまとまりますし、なにより愛着が湧くんですよね。オイルを塗って磨いたりしているのですが、こうした日々のお手入れも家具を育てていくようで楽しいなと」
本当にほしい家具に出会うまでは、途中で妥協せずに探し続けるというmayさん。「イメージ通りの理想の家具に出会うまでの待ち時間も、今振り返ってみたらすごくワクワクしていた気がします」と話すように、理想のお部屋を作るまでの時間もインテリアの楽しみの1つ。
また、「本当に気に入ったものだけを選んでいるからこそ、もしも将来自分が使わなくなった場合は誰かに大切に使ってもらいたい」と話すmayさん。長い年月をかけて家具を大切に育てて、受け継いでいくという北欧家具の本来の魅力を日々の暮らしの中で味わっているようです。
北欧インテリアを目指して7年ほど経ち、理想の家具はほぼそろったというmayさんの部屋。今後はリノベーションをして部屋を繋げたり、窓のない部屋に窓をつけたりといったプランを検討中なのだとか。
「北欧インテリアはどんな間取りでもできるし、いつからでもはじめられるのが魅力。私も家を購入したときは今のようなインテリアにしたいとは思っていませんでした。これからも少しずつ、自分が居心地のいい部屋を作ってきたいと思います」
mayさんが時間をかけて育ててきたこだわりの住まいは、まだもう少し、進化していきそうです。