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SOLSO FARM 清水さんに聞いた、WTW HOUSEでのグリーンの楽しみ方

2021-01-21

タテリノFIELDが取り扱ってます

家をもっとカジュアルに楽しむメディアのコラム

 

昨年デビューした、ライフスタイルブランド「WTW」
と住宅エンターテイメントメディア「Dolive」がコラボした新しいスタイルの住宅「WTW HOUSE PROJECT」。

今回は、住宅の植栽から店舗・オフィスのスタイリングや、ファーム・ショップの運営を手掛けるSOLSOの清水さんに、WTW HOUSEでのグリーンの楽しみ方を語っていただきました。

清水葉峰 さん

大学で自然環境や緑化について学んだのち、SOLSOに入社。
植物に関する幅広い知識を活かして、「atre URAWA 」「Mr.FARMER HIBIYA FOOD HALL 」など、 数多くの商業施設や店舗のスタイリングから、植物を維持するメンテナンス業務まで幅広く手掛ける。

01

小さな変化に気づけること。
それが暮らしを豊かにする。

「アーバンガーデニング」をコンセプトに掲げ、
都市生活の中でも身近に植物と触れられる場や機会を生み出しているSOLSO。
まずは、幅広い取り組みの背景にある想いや、植物と暮らしについて聞きました。

清水さん:
「植物は、生活や環境を豊かにする」と、わかっているけど、実際に暮らしに取り入れるのは、敷居が高いと思ってる人もいるはず。
だから、SOLSOでは、人と自然と空間がイコールになる環境づくりを心がけています。生活や環境を豊かにするからといって、何でも暮らしに取り入れようとすると、植物を枯らしてしまったり、手入れに無理が生じたりしてしまう。大切なのは、自分のライフスタイルに合った植物を選ぶこと。
どんな暮らしの、どんなシーンに、植物を取り入れたいのか……「暮らしの中で無理なく自然を楽しもう」というメッセージを伝えていきたいんです。

ー庭に植える大きな木から、室内でも育てられる小さなプランターまで、SOLSOは幅広い植物を扱っていると思います。SOLSOが考える植物の魅力とは、どんなことなのでしょうか?

清水さん:
今は、たくさんの情報がものすごい早さでやり取りされる時代。そのスピードに合わせようとすると、心に余裕がなくなってしまいますよね。その中で、小さな変化に気づけるかどうかってすごく大切だと思うんです。命を持った植物と向き合い、時間と手間をかけながら成長を見届けることで、気持ちも豊かになるはず。

たとえば、土の乾き方、日光の当たり具合、温度の変化、風の強さ……そうした環境の違いを感じ取りながら、植物と会話するように水をあげる。
そうして少しずつ生まれる成長を喜ぶ。そんな暮らしは、とても豊かで、尊いこと。植物を育てることで、そのような心のゆとりを持てるんじゃないかと思います。

02

WTW HOUSEでの暮らしを、
“SOLSOらしく”表現したい。

アメリカ・西海岸のアーバンな雰囲気を持つ『WTW HOUSE PROJECT』。
グリーンショップとしてSOLSOは、この家にどんなインスピレーションを抱いたのでしょうか。

清水さん:
WTWといえばアーバン、サーフ、ナチュラルがキーワード。SOLSOも、アーバンガーデニングを大切にしているので、相性がいいなと思いました。あと、海も、植物も、同じ自然。「波を待つひととき」が『WTW HOUSE PROJECT』のコンセプトでもありますが、自然と向き合い、ゆったりと待ちながら時を過ごすというのは、共通しているところだと思います。

設計に関して言うと、グリーンが映える白い外壁は、植物との相性が抜群。また、リビングとウッドデッキがひと続きになった空間、大きな窓など、清々しい開放感も、この家の大きな特徴だと思います。自然がいっぱいの土地に建てるのであれば、この開放感を最大限満喫したいところですね。

ー実際に『WTW HOUSE PROJECT』をスタイリングするにあたって、どんなことを考えましたか?

清水さん:
実はSOLSOにとって、WTW HOUSEコンセプトでもある、海辺を想わせる植栽はほとんど未知の領域。新しいチャレンジができるいい機会だと思いました。「西海岸風の家=ヤシの木」という一般的なイメージがありますが、SOLSOに求められているのは、そこにどうSOLSOらしいエッセンスを加えられるかだと思おうので。
どんな植物がWTW HOUSEにマッチするのか、植物はサーフライフにどんな豊かさをもたらすことができるのか…… SOLSOだからできる「海を感じる暮らし×植物」の可能性を追求したいと思いましたね。

03

風にそよぐ植物が、いい波を教えてくれる。五感で自然を楽しむ暮らしを。

実際に『WTW HOUSE PROJECT』のモデルハウスのスタイリングを手掛けた清水さん。
SOLSOが考える暮らしを、どのように表現したのでしょうか。

清水さん:
今回のスタイリングでは、モデルハウスが実際に海沿いだったので、潮や風といった条件を考えて30種類ほどの植物をチョイスしました。中でも私のこだわりは、ヤシ、マツ、アガベ。この3種類の組み合わせは、サーフテイストとの相性がとてもいいんです。『WTW HOUSE PROJECT』を見た瞬間、すぐにインスピレーションが湧きました。

清水さん:
また、植物を加えることで、『WTW HOUSE PROJECT』のテーマである「波を待つひととき」を、どう豊かに感じさせることができるのか。このことも大きなテーマでした。
キーワードは、眺望と風。まず、大きな窓から目一杯、空や眼下の海を味わってほしいと思ったので、ヤシなどの高い木は視界を遮らないような位置に植えました。曲がって生えている珍しいヤシを探し出して、独特な雰囲気をつくり出せたと思います。白い外壁に映し出される影もポイントで、太陽が差す時間帯や光の加減によって、4本になったり、5本になったり……そんな景色の変化も楽しめるようにしました。

そして、窓の下に植えたのは細いグラス類。風の強弱に合わせて草の揺れ方が微妙に変わるんです。ヤシの葉が擦れる音と草のなびき方で、風の動きを、視覚的にも、聴覚的にも、体感できるようにしました。

ー最後に、SOLSOがアレンジした、この『WTW HOUSE PROJECT』でどんな暮らしを送ってほしいですか。

清水さん:
例えば、朝起きて、窓から草の動きを確かめ、外から聞こえる葉の音に耳を傾けて、「今日はいい波が来るかもしれない」と、感じ取る。家にいながら、そんな波待ちの時間を楽しみにしてくれたら嬉しいですね。ぜひ海と植物が奏でる自然の豊かさを味わって、心に余裕を持てる暮らしを送ってもらえたらと思います。

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