≪後編≫土地や住宅の購入費用を住宅ローンで賄う場合の資金計画
土地や住宅を購入される際には一度での支払いが厳しい場合も多いでしょうから、費用をどのようにして支払っていくのかを決める資金計画を事前に行うことが大切です。
詳しくは他の記事で説明しておりますので、そちらを参考にしていただきたいのですが、手持ちの資金から購入費用として出せる金額と土地や住宅の価格と購入費用を比較して、前者が後者を下回っている場合は、自己資金および住宅ローンと呼ばれる銀行からの融資による支払いを行うことになります。
そこでの支払いの計画および借りたお金をどのように返していくかということを今回は紹介いたします。
◎支払いの計画を立てましょう
土地を購入して住宅を建築する場合には、一般的に数回に分けて支払いを行います。
たとえば、土地の購入を申込む時には『土地手付金』を、土地を購入する際には『土地決済金』を、工事の契約時には『着手金』を、上棟時には『中間金』を、引き渡し時には『建物決済金』を支払うことになります。
このような支払いに対応できるように『自己資金額』『住宅ローン』『つなぎ融資』のいずれかで出すのかを考えて出す準備をし、住宅ローンやつなぎ融資であれば銀行から出してしてもらう日程の調整も行います。
『つなぎ融資』とは建物が未完成の状態では融資されないことの多い住宅ローンの代わりに借入れをするものです。
つなぎ融資を借入れしている間は金利のみを支払い、建物引渡し時に実行される住宅ローンで精算するという流れになります。
このつなぎ融資の取り扱いも金融機関によって異なりますので、検討される場合は銀行に問い合わせてみることをお勧めいたします。
◎返済計画について考えましょう
住宅ローンを組むと、数十年という長期にわたる返済が待っています。住宅ローンの資金計画で大切なことは無理せずに完済できる計画を立てることです。
無理のない返済を行うには、繰り上げ返済・修繕やリフォーム・養育費の支払い・老後の生活費・固定資産税不動産取得税などの納税、についても検討することが重要です。
老後破産あるいは住宅に陥らない為にも、住宅購入の際に、30年や40年後の未来を見据えて計画しましょう。
一般的に、年間の返済額は年収の25%以内に収めれば安心と言われており、金融機関の審査でも基準とされています。
ご参考までにどうぞ。
いかがでしたか?
これまで土地や住宅購入における資金計画について3回に分けてお送りいたしました。
高い買い物ですから慎重に進めていくことが大切です。
明確な計画で不安のない資金繰りを実現しましょう。