家を予算内で安く建てるためには?|家の中と壁を考えよう
「注文住宅を予算内で建てたい」という希望を持った方はたくさんいらっしゃるでしょう。
前回は家の形と屋根の形の中でどれが最も安いかを説明させていただきました。
今回は部屋の中の構造と家の壁を考えることでのコストカットを考えていきましょう。
■部屋の数を減らす
家の中の間仕切りの壁を減らして部屋の数を減らすという事です。
部屋を増やすとその分、材料費、工事費、ドアの費用、人件費などがかかってしまいます。
部屋の数が少なければ少ないほど安く済ませることができます。
極端な話ですが部屋が1つしかない家が一番安い家です。
もし部屋の数を増やしてコストダウンを計りたいという方は、部屋の一つ一つを開放的な部屋にしてみましょう。
■具体的な工夫は?
例えば子供部屋を広く作り、将来的に2つに区切れるような大きな部屋にしてみるのです。
区切りは簡易なパーティションで十分です。
「子供部屋を一緒にして大丈夫かな」と心配になるかもしれませんが、意外にもうまくいくようです。
また家族が様々な事ができる多目的スペースを作ってみるのもいいかもしれません。
また各部屋にクローゼットを取り付けるのではなく、大きなウォークインクローゼットを設けるのもコストダウンの一つの手です。
リビングや寝室など、各部屋にクローゼットを設けるのはその分部屋の構造が複雑になるということです。
それよりも大きなウォークインクローゼットを設けたほうが家の構造はシンプルになるのでコストダウンになります。
■壁の位置
家を建てる際に多くの方が2階建てにされると思います。その際に考えて頂きたいのが「1、2階の壁の位置」です。
上下階の壁の位置が同じになった家は構造上バランスが良いので材料を最小限にすることができ、家の強度も向上します。(一時期、上下階の柱や壁の位置が相違う家がかなり増え、大学教授が警鐘を鳴らしたこともあります)
しかし1、2階の壁の位置が異なる場合は家の強度を保つために梁を大きくしなければいけません。
もちろんその梁のコストの分だけ家が高くなります。
壁の位置を揃えるためには、1階と2階の間取りを似たようなものにすることが重要になってきます。
■まとめ
前回と今回をまとめると、建物は総2階建て、屋根は切妻屋根で、部屋の仕切りをできるだけ減らし、部屋の位置を同じにすることで安く家を建てられることがわかりました。
家のコストを減らすだけでなく、耐震強度の向上にもつながるのでぜひ参考にしてみてください。